「ミス・エイプリル/Fröken April」 (100分・DCP・カラー)
1958(エローパ・フィルム)(監・脚)ヨーラン・イェンテレ(撮)カール=エーリク・アルバッツ(美)アーネ・オーケルマルク、バーント・デュロイ(音)ハリ・アーノルド(出)グンナル・ビョーンシュトランド、レーナ・スーデルブロム、ヤール・クッレ、ギャビー・ステーンベリ、ドグラス・ホーゲ
堅実な生活を送る銀行頭取(ビョーンシュトランド)が、春の陽気に誘われたことから美しいダンサーの娘(スーデルブロム)と出会って恋に落ち、オペラ歌手として第二の人生に目覚めてゆくミュージカル。ベルイマン映画で知られるG・ビョーンシュトランドの、喜劇俳優としての魅力にあふれた作品で、全篇取り違えと勘違いによって軽快に進行する脚本も素晴らしい。
喜劇というか、コメデイ映画!
カラーで衣装が美しく、現代的な映画。
ヒロインのレーナ・スーデルブロム(Lena Söderblom)が美しい!
「露は溢れ雨は落つ/Driver dagg faller regn」 (103分・DCP・白黒)
1946(フリーバリス・フィルムビュロー)(監・脚)グスタヴ・エードグレーン(原)マルギット・スーデルホルム(脚)ガルダル・サールベリ(撮)マッティン・ボディーン、ヤール・ニランデル(美)アーネ・オーケルマルク(音)エスキル・エーケット=ルンディーン、ベングト・ヴァッレシュトルム、ユスタ・クルーン(出)マイ・セッテリング、アルフ・シェリーン
当時最大のヒットとなった恋愛映画。裕福な大農園主の娘マーリット(セッテリング)とバイオリン弾きの若者ヨーン(シェリーン)が恋に落ちる。だが、ヨーンはマーリットの父の元婚約者が生んだ不義の子で、災いをもたらす存在として村中から疎まれていた。二人はあらゆる困難を乗り越えて愛を貫こうとする。人間を温かく迎え入れると同時に厳しく敵対する自然の描写は、スウェーデン映画ならではの魅力に満ちている。
本日は、恋愛映画の2本。
ロミオとジュリエット的な(?)恋愛映画だった。
バイオリン弾き(芸術家)っていいと思うんだが…。
劇中でヒロインが歌う歌「Driver dagg faller regn」(というタイトルなのかなぁ?)が聞いたことがある感じでよかったなぁ。
〈イングリッド・バーグマン/Ingrid Bergman選集〉(計140分・DCP・白黒)
世界的に知られたスウェーデン人女優、イングリッド・バーグマンの選集。スウェーデン時代の代表作の一つ『女の顔』(1989年日本公開)では、整形手術により身も心も美しく変化し、加担しそうになっていた悪事を自らの意志で阻む女性を演じる。バーグマンはその後ハリウッドに迎えられ、さらにはイタリア人監督R・ロッセリーニと公私にわたるパートナーになる。『イングリッド・バーグマン、バーンスにて』は、久々に故国に帰ったバーグマンが、人々に温かく迎えられる様子をとらえる。同じく貴重な記録映画『ロッセリーニ家とのひととき』では、ロッセリーニ作品『イタリア旅行』(1953)の撮影風景と、その合間にくつろぐ一家の様子が映し出される。モーパッサンの同名短篇を映画化した「首飾り」は、オムニバス作品『刺激』の一挿話。バーグマンは虚飾ゆえに不幸な境遇に転落する妻を見事に演じる。モランデルとは本作が最後のコラボレーションとなったが、その隙のない演出は残酷なまでに冴えわたっている。
※英語字幕も付いています(with English subtitles)
1.女の顔 En kvinnas ansikte (A Woman's Face)(101分・DCP・白黒)
1938(SF)(監)グスタヴ・モランデル(原)フランソワ・ド・クロワッセ(脚)ユスタ・ステーヴェンス、スティーナ・ベリマン、ラグンヒルド・プリム(撮)オーケ・ダールクヴィスト(美)アーネ・オーケルマルク(音)エーリク・ベングトソン(出)イングリッド・バーグマン、トーレ・スヴェンベリ
2.イングリッド・バーグマン、バーンスにて Med Ingrid Bergman på Berns (With Ingrid Bergman at Berns: Swedish Film Society Awards)(6分・DCP・白黒)
1953(サンドレヴス)(出)イングリッド・バーグマン、ロベルト・ロッセリーニ
3.ロッセリーニ家とのひととき Kort möte med familjen Rossellini (Meeting the Rossellinis)(6分・DCP・白黒)
1953(エローパ・フィルム)(監・脚)ヤット・エングストルム(撮)スーレン・ガウフィン(出)イングリッド・バーグマン、ロベルト・ロッセリーニ、イザベラ・ロッセリーニ、ジョージ・サンダース(解)ニルス=グスタヴ・ホルムクヴィスト
4.首飾り Smycket (The Necklace)(27分・DCP・白黒)
1967(SF)(監・脚・出)グスタヴ・モランデル(脚)アールランド・ヨーセフソン(撮)グンナル・フィッシェル(出)イングリッド・バーグマン、グンナル・ビョーンシュトランド、グンネル・ブローストルム
2018年の日本・スウェーデン国交記念の企画で、今日からスウェーデン映画の上映が始まりました!!!
時間の許す限り、たくさんのスウェーデン映画を観ていきます!!
今日は、イングリッド・バーグマン特集!
「女の顔」という映画に加え、6分ほどの短い記録動画が2本続き、最後は、27分の短編「首飾り」で締めくくるという、合計2時間20分の、大満足の、素晴らしい企画!!
「女の顔」のイングリッド・バーグマンの美しさ!!
そして、モーパッサンが原作という「首飾り」の展開が衝撃的過ぎ…。
往年のイングリッド・バーグマンも美しいです。
「見知らぬ港/Främmande hamn」 (85分・DCP・白黒)
1948(サンドレヴス)(監)エーリク・“ハンペ”・ファウストマン(原)ヨーセフ・シェルグレーン(脚)ハルバット・グレヴェーニウス(撮)カール・エードルンド(美)P・A・ルンドグレーン(音)カール=オーロフ・アンデルベリ(出)アードルフ・ヤール、イェオリ・ファント、スティーグ・ヤッレル
第二次世界大戦勃発直前の1938年冬、ポーランドのグディニャ港。スペインのフランコ政権を支持するナチス・ドイツは、大量の手榴弾を缶詰に偽装して、スウェーデンの貨物船でセビリア港まで密輸しようとする。それを知った船員たちが取った行動は…。ソ連映画に強い影響を受けた、左翼映画作家E・H・ファウストマンの代表作。
スウェーデン人の船乗りと、労働者階級の団結(?)に関する話だった。
70年前の映画なんだけど、古さは感じなかった。
むしろ、「難民」とか「船で物資を運ぶ」とか「偽装」とか「労働者」とか…なんか現代社会を思わずにはいられない内容だった。
最後はハッピーエンド(?)だったので、よかった。