「牢獄/ Fängelse (Prison / The Devil's Wanton)」 (80分・DCP・白黒)
1949(テッラフィルム)(監・脚)イングマール・ベルイマン(撮)ヨーラン・ストリンドベリ(美)P・A・ルンドグレーン(音)アールランド・フォン・コック(出)ドーリス・スヴェードルンド、ビリエル・マルムステーン、エーヴァ・ヘンニング、ハッセ・エークマン、スティーグ・オリーン
ベルイマンが自身の脚本を初めて監督し、初期キャリア上の転機となった重要作。17歳で身ごもってしまった娘ビルギッタ(スヴェードルンド)の転落が、「この世は地獄である」という全篇を貫く主題を通奏低音として、悪夢のように展開していく。また、映画監督マッティン(エークマン)が次作を構想する様子も並行して描かれ、メタ映画の試みとしても野心的な作品。
※英語字幕も付いています(with English subtitles)
ヒロインの苦悩が描かれるが、ちょっと不思議な映画でもあった。