〈イングリッド・バーグマン/Ingrid Bergman選集〉(計140分・DCP・白黒)
世界的に知られたスウェーデン人女優、イングリッド・バーグマンの選集。スウェーデン時代の代表作の一つ『女の顔』(1989年日本公開)では、整形手術により身も心も美しく変化し、加担しそうになっていた悪事を自らの意志で阻む女性を演じる。バーグマンはその後ハリウッドに迎えられ、さらにはイタリア人監督R・ロッセリーニと公私にわたるパートナーになる。『イングリッド・バーグマン、バーンスにて』は、久々に故国に帰ったバーグマンが、人々に温かく迎えられる様子をとらえる。同じく貴重な記録映画『ロッセリーニ家とのひととき』では、ロッセリーニ作品『イタリア旅行』(1953)の撮影風景と、その合間にくつろぐ一家の様子が映し出される。モーパッサンの同名短篇を映画化した「首飾り」は、オムニバス作品『刺激』の一挿話。バーグマンは虚飾ゆえに不幸な境遇に転落する妻を見事に演じる。モランデルとは本作が最後のコラボレーションとなったが、その隙のない演出は残酷なまでに冴えわたっている。
※英語字幕も付いています(with English subtitles)
1.女の顔 En kvinnas ansikte (A Woman's Face)(101分・DCP・白黒)
1938(SF)(監)グスタヴ・モランデル(原)フランソワ・ド・クロワッセ(脚)ユスタ・ステーヴェンス、スティーナ・ベリマン、ラグンヒルド・プリム(撮)オーケ・ダールクヴィスト(美)アーネ・オーケルマルク(音)エーリク・ベングトソン(出)イングリッド・バーグマン、トーレ・スヴェンベリ
2.イングリッド・バーグマン、バーンスにて Med Ingrid Bergman på Berns (With Ingrid Bergman at Berns: Swedish Film Society Awards)(6分・DCP・白黒)
1953(サンドレヴス)(出)イングリッド・バーグマン、ロベルト・ロッセリーニ
3.ロッセリーニ家とのひととき Kort möte med familjen Rossellini (Meeting the Rossellinis)(6分・DCP・白黒)
1953(エローパ・フィルム)(監・脚)ヤット・エングストルム(撮)スーレン・ガウフィン(出)イングリッド・バーグマン、ロベルト・ロッセリーニ、イザベラ・ロッセリーニ、ジョージ・サンダース(解)ニルス=グスタヴ・ホルムクヴィスト
4.首飾り Smycket (The Necklace)(27分・DCP・白黒)
1967(SF)(監・脚・出)グスタヴ・モランデル(脚)アールランド・ヨーセフソン(撮)グンナル・フィッシェル(出)イングリッド・バーグマン、グンナル・ビョーンシュトランド、グンネル・ブローストルム
2018年の日本・スウェーデン国交記念の企画で、今日からスウェーデン映画の上映が始まりました!!!
時間の許す限り、たくさんのスウェーデン映画を観ていきます!!
今日は、イングリッド・バーグマン特集!
「女の顔」という映画に加え、6分ほどの短い記録動画が2本続き、最後は、27分の短編「首飾り」で締めくくるという、合計2時間20分の、大満足の、素晴らしい企画!!
「女の顔」のイングリッド・バーグマンの美しさ!!
そして、モーパッサンが原作という「首飾り」の展開が衝撃的過ぎ…。
往年のイングリッド・バーグマンも美しいです。